職探しはキビシイ!(その3)
さて、私が面接を受けた3社のうち、最初に面接をした会社は
日系の旅行代理店で、初回面接でみごとに落とされた。
(英語力不足の露呈でした。)
次に面接をしたのがパートタイムの求人で、
ビルの中の発送物のデリバリー業務。発送の際に
簡単なパソコンでの登録処理がある以外は、
ビル内の発送物のデリバリーと回収で、
はっきり言って95%肉体労働だ。
給料も時給制で、ほぼ最低賃金のレベル。
でも何もしないよりはましだ。
40歳の体にむち打って、平日の8時ー5時
(当初は人手不足で、実質フルタイムだった)働きに出た。
そして1ヶ月くらいたった頃、
あるソフトウェア会社から面接の連絡があった。
それが今の会社である。
面接の日、指定の時間にオフィスへ行った。
そもそも具体的に何をやっている会社なのか、
ソフトウエアを売っていることはわかったが、
Web Siteを見ても具体的イメージがつかめずにいた。
話を聞くと、この会社はマーケットリサーチ会社向けの
ソフトウェアの開発・販売をしている会社であること、
ソフトウェアを売っているがそのままでは
顧客のデータベースを読み込めないこと、
そのため顧客はデータベースをそのソフトで読めるように
有償で変換する必要があること(これが今の私の仕事です)、
日本の顧客もいるので日本語が使える人であれば
Betterであること、等々がわかった。
面白そうな会社だ。
簡単な面接の後、パソコンができるかどうか
10分くらいチェックされ、面接は終了。
採用のオファーレターが来たのは翌々日で、
なんとも呆気なかった。
いままでの苦労はなんだったのか・・・。
この面接のとき、とてもよく覚えていたことがある。
それは英語環境でも全く緊張せず「リラックス」した自分がいた、
ということだ。実際、その前の1ヶ月間の「肉体労働」経験が
大変生きていた。たったの1ヶ月だったが
若いKiwiの連中と一緒に仕事をしたことで、
「英語環境の中にいるのが普通」の感覚になっていた。
正直最初はかなりきつかった。
容赦ないスピードで話しかけてくるし、荷物は重いし、
苦手な電話にも出ないといけない。ただ慣れてくると、
リラックスする余裕が出来る。余裕が出来てくると、
いままで聞き取れなかった単語が聞き取れるようになってくる・・・。
そのことを教えてくれた貴重な経験だった。
あれから1年と9ヶ月。
すっかり「脱力系サラリーマン」となってしまったが、
相変わらず英語には悩まされる。
それでも毎日(多分死ぬまで)勉強しながら、
面白おかしく生きていければ幸せかな、と
最近考えるようになった。
NZの、そして日本のサラリーマンの皆さん、
一緒に頑張りましょう。
人生、無駄なことなど何一つ無いと思います。
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