才能


人の才能を羨んではいけない、とはよく言われることである。しかし時には、その不平等さを感じざるを得ないこともある。

私の息子は約2年前にテニスを始めた。ところがこれがまた・・・なかなか上手くならない。全国レベルで考えれば、比較することさえできない状況だ。まあ本人が好きで健康にもよいので、それはそれで良いとは思う。ところが9歳からテニスを始めて、12歳でニュージーランドNo.1になった少年がいる。いくらここが人口4百万人程度の小国とはいえ、このスピードは尋常ではない。

彼はイランからの移民。身長もそれほど大きくはない。普通の13歳の(書き込み時点)少年だ。週末息子と同じオープントーナメントだったので、時間があれば彼のプレーを見ていた。ウォーミングアップを見てみると、確かに上手い。ただ・・・それほど強力なショットやら、サーブやら、特別な武器があるかというと、そうでもない。もっと強烈なショットを打つ子供は他に沢山いる。ところが・・・試合が始まると、その秘密が明らかになる。

とにかく、相手のどんな球でも拾うのだ。決まった、と思った球でも、既に反応して拾って返してくる。ドロップショットもベースラインの奥から猛烈なスピードでダッシュしてリターン。スパイダーマンのような恐るべき身体能力で、とくにその下半身の強さには目を見張る。息子の友人で中東の子供をもう一人知っているが、その子も同じように下半身が強い。サッカーで中東のプレイヤーのあたりの強さを思い出した。相手が「決まった」と思った球を返され、その球をボレーミスでもしようものなら、相手の精神的ダメージは大きい。

攻撃も強さはトップクラスではないにせよ、実に多彩に攻めてくる。いろんな球種で、コートを広く使う。左右だけではなく、ドロップショットを含めて前後の使い方が絶妙、ボレーもこれまたミスが少ない。

彼は現在全額奨学金で、ニュージーランドでもっとも授業料の高いといわれている名門私立高校に通っている。今後の活躍が楽しみだ。それにしても、その才能を羨ましく思わざるを得ない。


スポンサードリンク

テーマ : ニュージーランド
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

jayjays

Author:jayjays
日本で長いこと銀行員やってました。退職して気がつけばオークランド15年目、現地IT企業で働く「脱力系」サラリーマンです。最近の趣味はKindleを使い倒すことと、ジム通い。ご質問・コメントお気軽にどうぞ。

カテゴリ
Twitterにて、つぶやき中。
下のアイコンから、ご自由にフォロー願います。
最近のコメント
RSSフィード
リンク