車が高速でエンスト・・・(前編)



少し前のことだが、会社でパーティーがあった。

場所はスカイシティー。レストランで食事をしたあとカジノへ移動、

一人20ドル分のチップを会社が支給してくれて、一番たくさん

増やした人に商品が出る、というアトラクションつきだ。

うちの会社は給料は安いが(本当に安いが)

こういう粋な計らいをたまにしてくれる。

その日も盛り上がり、けっこうみんなほろ酔い加減で

カジノへ向かった。


 


因みに私は酒は一滴も飲まない。でもギャンブルは好きだ。

「飲まない・買わない・打つ!」が信条。支給されたチップは

すぐさまブラックジャックのテーブルへ。でもちょっと前から

ブラックジャックの最低掛け金が一番安いテーブルでも

10ドルとなってしまったので(前は5ドルのテーブルが

あったのにね・・・)、20ドルだと2ハンド分しかない。

さすがにこれはきつかった。あっけなく5分で終了。

でもやっぱこれでは終われないっしょ。私は自分の財布を出した。

あとはご想像にお任せします・・・。


 


結局足取り重く、ノースショアの家路へ。

時間は夜の11時を過ぎている。ついてないなぁ。

あのとき変なスプリットなんかしなきゃ良かった。

それにしてもあのディーラー、強かったなぁ。

あの場面6でTenカード引いたらもうBustだぞ、普通は。

でもそこで5を引くか?まったく・・・・ぶつぶつと

ハーバーブリッジを登りながら、遠吠えをしていた。

でも悪いことは重なるようだ。ブリッジのスロープを

降りきろうとしたその瞬間、エンジンから異音が・・・。


 


 


ぼむっ、きゅるきゅるきゅるきゅる・・・・・しーん


 


鈍い音と共にエンジンが停止、インパネのランプが全て点灯した。

ハーバーブリッジから降りてきた惰性で進みながら、

Onewa Roadの出口のところで停止、ハザードランプをつけた。


 


完全に動かなくなった。さて、どうしよう・・・。


 


エンジンのセルは回るが、音がおかしいし全くかからない。

ちなみに私はAA(日本で言うJAFですね)には入っていないが、

加入している保険会社に24時間エマージェンシーコールがあって、

そこに電話をすれば状況に応じた手配をしてくれる。

(ちなみにAAには最初から入る必要はないですよ、何か

起こったときに来てもらっても「同時入会」が可能で、会員用の

値段でサービスが受けられますから。電話番号だけ

覚えておけばいいですよ、と教えてくれたのは友人のTさんだった。)


 


とりあえず保険会社のエマージェンシーコールだ。


 


オペレーター「はい、エマージェンシーコールです。」

私「あのー、高速で車がエンコしちゃったんですけど、レッカー車って
呼んでもらえますか。」


オ「車のナンバーを教えて。・・・あなたの保険の場合、レッカー費用
は自腹になるけど、それでいい?」


私「はい、結構です。」


オ「ちょっとまってて。今業者に電話をかけるから。・・・・ 

そこからだとレッカー代が75ドルって言っているけどいい?」


私「カードで払えますよね?」


オ「ちょっと待って、聞いてみる・・・・ だめ、キャッシュじゃないと
ダメだって。




カジノ帰りの男性に、「75ドル、キャッシュで耳そろえて払え

というのはかなり酷な話である。トイレから出てきたところを

待ちぶせされ、「はいっ、これから検尿でーす。

これに75ccとってきて。」
とおもむろに紙コップを

渡されるのによく似ている。




私「ちょっと待って、(財布をあけて)えーと、50、70、72、73だろ、
(ポケットに手をいれて)あっ、あるある、75ドルキャッシュあるよ。」



自動販売機で缶コーヒーを買うとき、足りない10円を

「返却口」から見つけた心境だった。



オ「そう、わかったわ・・・あと20分くらいで着くそうだから、待ってて。」



そう言われて携帯を切ると、考えた。原因は何だ?

そう言えばタイベル(タイミングベルト)替えたばっかりだったな。

あの「ぼむっ」ていう鈍い音、タイベルがはずれたんじゃないのかな。

切れることはないだろうし。でも修理代どれくらいだろう。

安いといいけど、ぶつぶつ・・・。



そうこうしているうちに、レッカー車がやってきた。

車を荷台にウインチで引っ張って乗せ、私は助手席へ。

我が家へ直接運んでもしょうがないので、いつもお願いしている

整備工へ直接持っていった。勝手に車を置かせてもらって

申し訳ないけど、明日の朝一番で来て説明すれば大丈夫だろう・・・。

カミさんに迎えに来てもらって、乗り込んだ車の中でそう考えた。




ついてないなぁ。カジノで負けたうえ、

この75ドルの出費は大きい・・・。そのときはまだそう思っていた。

ところがその75ドルは、このポンコツが私の財布を直撃する大出費の

ほんの一部であることを、あとですぐに知ることになる。(後編へ)

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jayjays

Author:jayjays
日本で長いこと銀行員やってました。退職して気がつけばオークランド15年目、現地IT企業で働く「脱力系」サラリーマンです。最近の趣味はKindleを使い倒すことと、ジム通い。ご質問・コメントお気軽にどうぞ。

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